転勤族が家を購入するのはどんな時?
ある一定の期間で引越しを伴う人事異動が発生する、いわゆる「転勤族」の人にとって、家を買うということは大きなリスクになる可能性があります。
たとえ会社がマイホームのある場所への移動を約束してくれていても、それは必ず実行されるというものではありません。会社の業績や都合で反故になることもあり、家に戻ることができないまま、ローンだけを支払うことになったという事例は多々あるのです。
しかし、そのような状態でも「家を買いたい」と考えるのであれば、どのような時期にそれを実現していけば良いのでしょうか。
家を買うためには時期を見定めることが必要
まず、転勤族の人が家を買う時に必要なことは、買う時期を見定めるということです。
例えば、子どもが小学校や中学校に入学する時などはその機会かもしれません。また、子どものいない家庭などでは定年を迎えてから落ち着く家を買うというのも1つの方法だと言えます。
そして、まだ転勤が発生する期間の中で家を購入するのであれば、家族の中で話し合い、家を持つという事と、そのために単身赴任で家族が離れて暮らすことについて納得のいく答えが出た場合に、実行すると良いでしょう。
ただし、会社の取り決めによっては単身赴任の手当てなどが少なく、住宅ローンとの二重の支払いに困る場合もありますので、将来の展望や計画をしっかり見据えた上で決定すべきですね。
住宅購入資金を貯めるためにできること
家を買う時期を見定め、それまでは賃貸物件で暮らすとした場合、どのような物件を選べば住宅購入資金をより良く貯めることができるのでしょうか。
転勤が5年以上など、ある程度その土地に長く住むと思われる場合は、通常の賃貸物件を探して引越しをするという方法が適しているでしょう。住む地域によっては子どもがいる家庭や新婚家庭に補助がある場合もありますので、それを活用すれば家賃もお得になることがあります。
しかし、転勤が短いスパンで行われる会社の場合や次の転勤までの時期が不確定な場合、いくら家賃が安くても次の転勤が決まれば敷金や礼金が無駄になってしまいますので、そのような転勤辞令が出る会社の場合は、敷金や礼金の安い物件を探すことが将来の住宅資金を貯める手助けになるでしょう。
転勤族に適したウィークリー・マンスリーマンション
そこで、スパンの短い転勤を繰り返す場合や転勤時期が定まらない場合に利用したいのが、ウィークリー・マンスリーマンションです。
かつてはその名の通り、週単位や月単位で借りることが多かったマンションですが、最近では中長期間で借りられるところも増えてきています。
何より、ウィークリー・マンスリーマンションは敷金や礼金が掛からないことがほとんどですので、先に述べた転勤時の経済的なリスクが少なると考えられるのです。また、このような物件では家具や家電などがついている場合も多く、転勤の引越しのたびに大変な思いをして荷造りをする必要もなくなります。
このように考えると、ウィークリー・マンスリーマンションは転勤族にとって経済的にも身心的にも適した物件だと言えるでしょう。
マイホーム購入後の単身赴任時にも……
子どもの入学などの時期を見計らってマイホーム建てた場合、転勤辞令が出れば単身赴任ということになる場合が多々ありますが、その場合にもウィークリー・マンスリーマンションはとても役立ちます。
ウィークリー・マンスリーマンションでは先に述べたように家具や家電がついている場合が多く、単身赴任に伴うそれらの準備も不要ですので、生活準備の費用を大幅に削減することができます。
また、同様に敷金や礼金も発生することが少ないため、それらを無駄にすることもないでしょう。水道やガス、電気などの料金が一定のところもあり、光熱費などの基本料金が掛からないため、光熱費が割安になることが多いのもウィークリーマンションを利用するメリットだと言えます。
このように「いつかマイホームを」と考える転勤族にとって、ウィークリー・マンスリーマンションはとても有益な賃貸物件だと言えます。マイホーム購入のため、また購入後の生活資金に無理を生じさせないためにも上手に活用してみてはいかがでしょうか。